板橋区立郷土資料館 3Dスキャンデモによるデジタル化 レポート V0.4
お知らせ, レポート
本レポートでは、今回のデモ計測の中から、甲冑を3Dスキャンした事例を紹介いたします。
対象の資料がこちら

この甲冑は江戸時代後期のものと推測されています。
今回作業にあたり、甲冑をセッティングしている過程も見学させていただきました。
金色の前立て(角のような部分)と黒い甲冑が非常に美しく、作業員一同、パーツが取り出されるたびに思わず感嘆の声が漏れてしまうほどでした。
本資料は、3Dスキャナーが苦手とする「艶(つや)感の強い黒色」の素材であったため、当初は無事データが取得できるか懸念もありましたが、無事に作業を終えることができました。
作業の様子がこちら

取得したデータがこちら

また今回は、閲覧用のデータとして、3Dスキャナーによる計測だけでなく、「フォトグラメトリー」や最新の「3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)」を用いたデータ制作も行いました。
これらの手法は、形状の寸法的な正確さにおいては3Dスキャナーに一歩及びませんが、甲冑に施された家紋など、細部の色彩をより鮮明に表現できるというメリットがあります
取得したデータがこちら


文化財の3Dデータ化にあたり、求められるニーズに対してどのようなアプローチを用いるのが最適なのか、非常に深く考える作業となりました。
今後も、それぞれの資料に最適な表現手法を追求しながら、デジタルアーカイブ活動に取り組んでまいります。
今後も、それぞれの資料に最適な表現手法を追求しながら、デジタルアーカイブ活動に取り組んでまいります。
作業の合間にふと撮った一枚📷️
それだけでしっかり『絵』になってしまうのは、この造形が持つ圧倒的な美しさの力である感じました

※掲載している3Dモデルは作業段階ものとなります
※本記事は、関係者様のご承諾のもと公開しております